📝 第2回:障害福祉サービス開業に必要な法人設立と資金調達の基本

障害福祉サービス開業で最初にぶつかる“現実”とは?

制度の壁を越えた後、次に立ちはだかるのが「法人設立」と「資金調達」です。
開業したいという思いだけでは、事業は始まりません。
必要なのは、制度に通る“形”を整えること。つまり、法人格と資金の裏付けです。

👉制度の壁については第1回記事をご覧ください

👉障害福祉サービス開業支援まとめページはこちら


障害福祉サービス開業にはどんな法人形態があるのか?

障害福祉サービスを開業するには、法人格が必要です。
主な選択肢は以下の通りです:

法人形態特徴向いているケース
株式会社汎用性が高く、融資に強い就労支援・収益性重視の事業
合同会社設立費用が安く、柔軟性あり小規模事業・個人主導型
一般社団法人非営利性が強く、福祉との親和性あり障害福祉サービス全般
NPO法人社会的信用は高いが、設立に時間がかかる地域密着型・助成金活用型

設立時には、定款の目的に「障害福祉サービスの運営」を明記することが必須です。
また、役員構成や登記住所も、指定申請時に審査対象となるため、慎重に設計する必要があります。


資金調達はどうすればいい?初期費用の目安は?

障害福祉サービスの開業には、数百万円〜数千万円の初期費用がかかることもあります。
主な資金調達方法は以下の通りです:

  • 自己資金:信頼性は高いが、限界もある
  • 融資:日本政策金融公庫・信用金庫など。事業計画書が鍵
  • 補助金・助成金:自治体・厚労省系。後払いが多く、審査あり

初期費用の主な内訳:

項目概算費用
法人設立費用約6〜20万円(形態による)
物件取得・改修数十万〜数百万円
設備・備品50万〜150万円程度
人件費(開業準備期間)数ヶ月分の給与を確保
指定申請・書類作成外部委託の場合は別途費用

法人設立・資金調達でよくある誤解と落とし穴とは?

  • 「補助金が出るから安心」→ 実際は後払い・審査あり。資金繰りに注意
  • 「法人設立すればすぐ開業できる」→ 指定申請は別プロセス。事前相談が必要
  • 「物件が決まれば進められる」→ 用途地域や設備基準でNGになることも

開業は“制度”と“資金”の両輪で動く。どちらかが欠けると、前に進めません。


どうすれば“現場で通る法人設計と資金戦略”ができるのか?

制度に通るだけでは、支援は続きません。
開業後に安定して運営するためには、現場で機能する法人設計と資金戦略が必要です。

融資審査では、単なる数字ではなく、**「その支援が本当に実現可能か」**が問われます。
つまり、制度の要件を満たすだけでなく、地域ニーズや運営体制まで見据えた設計が求められるのです。

支援者が意識すべきポイント:

  • 指定権者との事前相談に備えた事業設計と申請整合性の構築
  • 地域ニーズに沿った事業計画書の作成(融資・指定申請の説得力)
  • 指定権者との事前相談を踏まえた法人設計(制度との整合性)

「制度に通る」だけでなく、「現場で続く」支援体制を設計すること。
それが、持続可能な障害福祉サービスの第一歩です。


法人設立・資金調達の準備項目をチェックリストで確認しよう

✅ 法人形態の選定(目的・運営方針に合ったもの)
✅ 定款・登記書類の準備
✅ 資金計画書の作成(初期費用・運転資金)
✅ 融資・補助金の申請準備(事業計画書・収支予測)
✅ 開業後のキャッシュフロー試算


制度を理解したら、次に整えるべき“形”とは?

制度の壁を越えたら、次は“形”を整える番です。
法人設立と資金調達は、支援の土台。
今こそ、現実的な準備を始めましょう。


法人設立・資金調達に関するよくある質問

Q1:障害福祉サービスの開業には法人設立が必要ですか?
A1:はい。障害福祉サービスは法人格を持つ団体のみが指定申請できます。株式会社・社団法人・NPO法人などが該当します。

Q2:どの法人形態が障害福祉サービスに向いていますか?
A2:一般社団法人が多く選ばれていますが、事業内容によっては株式会社やNPO法人も適しています。

Q3:資金調達は補助金だけで足りますか?
A3:補助金は後払いが多く、自己資金や融資との併用が現実的です。日本政策金融公庫などの融資制度も活用できます。

Q4:法人設立後すぐに開業できますか?
A4:いいえ。指定権者への事前相談や申請準備が必要です。法人設立はスタート地点にすぎません。


👉制度全体の流れは、障害福祉まとめページで確認できます。
「法人設立の準備は、思い立った今が最適です。まずは定款の目的を見直してみましょう。」


👉第3回:指定権者との事前相談で押さえるべきポイントはこちらからご覧ください


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